歯周病でしみている場合はまずは、スケーリングを行います。
スケーリングとは歯と歯肉の境目部分に付着している歯石や、バイオフィルムを取り除く作業のことです。
通常、歯石の多い場合は超音波スケーラーという器具で行います。ただ、この器具は水を噴射しながら歯石を取るため、しみが強い患者さんには、不向きです。そのため、少し時間はかかりますが、手用の器具で歯石をとっていきます。
(軽い歯周病になっていても、歯肉がやや赤みを帯びていたり、軽く腫れてきたりしますよね。歯茎が腫れる=歯と歯茎の間に隙間ができる=水が入りやすくなる。と思ってください。)
そして、最後に仕上げとして、歯の表面にフッ素入りのジェルを塗っていきます。
そして、歯磨き指導(こちら参照)をして、3日〜1週間ほど様子を見ます。
その後、しみてこなければ、定期的な検診に移行していきます。が、しみてくる場合もあります。
その際には、まずは、全体的にしみているのか、部分的にしみているのか、再度チェックします。そして、しみる原因を色々考えて、必要とあれば、知覚過敏の処置や、かみ合わせの調整などを行っていきます。
歯ブラシの圧が強すぎる場合は、まずは、ブラッシング圧を弱くすることです。
詳しくはここを参照してください。ブラシの圧が強すぎて、歯が削られたようにくぼんでいる場合は、表面をきれいにしてから、詰め物をすることが多いです。
(鍾乳洞で、水滴が岩に穴をあけるように、強いブラッシング+歯磨き粉で、歯は削られてしまいます。)
かみ合わせによる場合は、その歯を少し削ることが多いです。
特定の歯がしみている時によくみかけるのが、その歯だけが強く当たっている、歯にヒビが入っているなどがあります。そのため、全体的なかみ合わせのバランスをよくすることで、しみがおさまることもあります。(歯周病とも関係しています。)
知覚過敏による場合は、コーティング剤を歯の表面に塗ることが多いです。数回塗ることによって、しみを抑える効果があります。(歯の表面のエナメル質がしみるのではなく、象牙質という知覚を持つ部分がしみを感知しているため、象牙質の表面を封鎖するイメージです。)
歯の一過性の刺激によるダメージによる場合とは、歯をぶつけたり、硬いものを噛んで痛くなった場合のことです。この場合の処置で大事なことは、すぐに神経を取らないことだと思います。たしかに、歯をぶつけてズキズキする場合は神経を取れば、痛みはなくなりますが・・・・・・
意外と、かみあわせを調整して、痛み止めを出すと,2,3日で痛みがなくなることが多いです。(ただし、2,3日はその歯では物を噛まないようにしてもらいます。)
もちろん、最初の段階で、神経を取らないといけないような症状や所見があれば、神経を取りますし、2,3日たっても、症状が改善しないのであれば、神経を取る場合もあります。
このように、歯がしみる!!という症状だけでも、色々な原因があり、それが複雑に絡まっています。解決していくには、しみの頻度や強さ、部位、処置してからの改善の有無や、ブラッシング指導後の歯磨きの具合などといった、患者さんからの情報も大切です。
当院では患者さんと治療方針について十分な説明をし、患者さんに納得してもらってから、治療を進めていきます。
口の中がよく乾くことを、ドライマウスともいいます。(口腔乾燥症)
軽度の症状として、口の中のネバネバ感、虫歯、歯垢や舌帯の増加、それに伴った口臭も現れます。重度になり唾液分泌量が低下し口腔内の乾きが進行すると、強い口臭、舌表面がひび割れ、割れた舌の痛みいわゆる「舌痛症」で食事がとれない摂食障害、会話時にしゃべりづらいなどの発音障害も現れます。場合によっては不眠をおこすことにもなります。
原因には色々あります。
上記の図のように原因はたくさんあります。
ドライマウスになると。。。。
唾液が少なくなるため、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、入れ歯も落ちやすくなります。また、舌がピリピリしたり、ひどいときには痛みを伴うこともあります。口臭も強くなることもあります。
このように、様々な面で問題になります。
対策としては・・・・
まずは、日常生活で改善しようとすることが大切です。
これを日常生活で意識することが大切です。
就寝中は唾液は分泌されません。起床とともに、徐々に唾液は口の中に分泌されます。
唾液の分泌を促すには、しっかり朝食をとることが大切です。特に、硬いものを噛むとよいでしょう。顎を動かすことによって、唾液の分泌が促進されます。
これによって、口の中を刺激して、唾液の分泌を促します。
これも、同様です。
緊張すると口が渇くのと同じです。「人前に出ると口が渇く」「緊張して食事が喉を通らない」などと、よく言われます。気分転換をしてみましょう。
口の中を乾燥させてはダメです。鼻呼吸しましょう。
このように、生活リズムを改善してもダメな場合、
などが挙げられます。
顎(口)をしっかり動かす!!
まずは、これが一番大切だと思います。
先日テレビで『朝ご飯は食べない方がいい!』という話があっていました。朝ご飯は食べるに決まってる!と思って聞いていたら、なるほど!と思うこともありました。
朝ご飯を食べなくていい理由
詳しく説明すると。。。。
ということだそうです。
歯医者としての僕の考えでは、基本的に朝ご飯は食べるべきであり、咀嚼(かむこと及び顎を動かすこと)は必ずすべきだと思います。
人は睡眠中は自律神経が休んでいるため、唾液が分泌されません。そして、起床するとともに、自律神経が興奮して、口の中に唾液が分泌されていきます。
(夜寝ている間に唾液が出ないために、寝る前に歯磨きを必ずする!)(唾液=殺菌作用あり)
唾液の分泌を促進するために食事をしたり、ガムをかむことはとっても大事です
唾液を出すことは、口臭や虫歯、歯周病の予防になります。
朝ご飯を食べる食べないは、色々な考えがあるのでどちらがいいのかは分かりかねます。食後30分は運動しないほうがいいのは確かですね^^
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