歯が冷たいものでしみる原因はたくさんあります。
まずは歯医者さんにいって、虫歯があるが調べてもらってください。
虫歯があれば、治療をし、治療が終わってしみなくなれば、大丈夫です。
『 虫歯がないのにしみる! 』
これには原因がいくつかあります。
など、色々な原因が考えられます。
そして、この1~5が組み合わさってしみることもあります。
当院での対応と処置について述べたいと思います。
歯周病でしみている場合はまずは、スケーリングを行います。
スケーリングとは歯と歯肉の境目部分に付着している歯石や、バイオフィルムを取り除く作業のことです。
通常、歯石の多い場合は超音波スケーラーという器具で行います。ただ、この器具は水を噴射しながら歯石を取るため、しみが強い患者さんには、不向きです。そのため、少し時間はかかりますが、手用の器具で歯石をとっていきます。
(軽い歯周病になっていても、歯肉がやや赤みを帯びていたり、軽く腫れてきたりしますよね。歯茎が腫れる=歯と歯茎の間に隙間ができる=水が入りやすくなる。と思ってください。)
そして、最後に仕上げとして、歯の表面にフッ素入りのジェルを塗っていきます。
そして、歯磨き指導(こちら参照)をして、3日〜1週間ほど様子を見ます。
その後、しみてこなければ、定期的な検診に移行していきます。が、しみてくる場合もあります。
その際には、まずは、全体的にしみているのか、部分的にしみているのか、再度チェックします。そして、しみる原因を色々考えて、必要とあれば、知覚過敏の処置や、かみ合わせの調整などを行っていきます。
歯ブラシの圧が強すぎる場合は、まずは、ブラッシング圧を弱くすることです。
詳しくはここを参照してください。ブラシの圧が強すぎて、歯が削られたようにくぼんでいる場合は、表面をきれいにしてから、詰め物をすることが多いです。
(鍾乳洞で、水滴が岩に穴をあけるように、強いブラッシング+歯磨き粉で、歯は削られてしまいます。)
かみ合わせによる場合は、その歯を少し削ることが多いです。
特定の歯がしみている時によくみかけるのが、その歯だけが強く当たっている、歯にヒビが入っているなどがあります。そのため、全体的なかみ合わせのバランスをよくすることで、しみがおさまることもあります。(歯周病とも関係しています。)
知覚過敏による場合は、コーティング剤を歯の表面に塗ることが多いです。数回塗ることによって、しみを抑える効果があります。(歯の表面のエナメル質がしみるのではなく、象牙質という知覚を持つ部分がしみを感知しているため、象牙質の表面を封鎖するイメージです。)
歯の一過性の刺激によるダメージによる場合とは、歯をぶつけたり、硬いものを噛んで痛くなった場合のことです。この場合の処置で大事なことは、すぐに神経を取らないことだと思います。たしかに、歯をぶつけてズキズキする場合は神経を取れば、痛みはなくなりますが・・・・・・
意外と、かみあわせを調整して、痛み止めを出すと,2,3日で痛みがなくなることが多いです。(ただし、2,3日はその歯では物を噛まないようにしてもらいます。)
もちろん、最初の段階で、神経を取らないといけないような症状や所見があれば、神経を取りますし、2,3日たっても、症状が改善しないのであれば、神経を取る場合もあります。
このように、歯がしみる!!という症状だけでも、色々な原因があり、それが複雑に絡まっています。解決していくには、しみの頻度や強さ、部位、処置してからの改善の有無や、ブラッシング指導後の歯磨きの具合などといった、患者さんからの情報も大切です。
当院では患者さんと治療方針について十分な説明をし、患者さんに納得してもらってから、治療を進めていきます。
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午後 | ● | ● | ● | ─ | ● | ─ | ─ |
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▲:13:30まで
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